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龍之巣
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乗杉貴代子 ( ダイアナ夫人 ) の物語
 乗杉貴代子 と ダイアナ夫人 と言われてピンと来る人は奇譚クラブの読者であって、その中でも極限られたM男性の方ではないでしょうか?(このブログ記事では、そういったM男性を失望させる様な記述があるかもしれません。)私の様に2013年に成って初めて奇譚クラブを読み始めて彼女に注目した様な人はまず居ないのではないかと思います。

 ですから、それ以外の人にとっては全く縁の無い、といいますか乗り過ぎな名前のペンネームでもあり何者か全く判らないと思います。

 実際、このブログを書いている私(龍)本人も人物像が掴めていません。女性とされていますが男性の可能性も否定出来ません。但し、書かれている事は乗馬の実態をかなり正確に捉えておりますので、実際に乗馬をされている方が書いている可能性が高く、少なくとも取材目的で数回程度の体験乗馬は経験していると思われます。逆に言うと本格的に乗馬をしているという所までは到達していない様にも見受けられます。馬装や乗馬服なども実用面よりフェチ要素へのフォーカスが著しく、また、生活習慣は旧華族や資産家・大地主・医者等の家柄又はそういった人から支援を受けている方ではないかと思われますが、そういう設定で取材を重ね或いは小説や伝記などを読んで勉強などして書いている可能性も否定出来ません。

 一つの候補として沼正三の「ある夢想家の手帖から」に登場する英伊混血の当時在日していたとされるD.Q.夫人(ダイアナ夫人とイニシャルも一致)ではないかとも思っています。但しこの人物も架空の人物である可能性があり森下高茂による創作の可能性などが疑われており、私もその可能性又は森下高茂が生活を共にしていた金髪女性との合作ではないかと疑っています。

 なぜSの私がこの人物に注目したかと言いますと、同じ乗馬を趣味とし(少なくとも一般の人より興味が高いという意味で)、かつSM愛好家という共通項に加え、乗馬関連では実用面よりフェチ要素へのフォーカスが著しく、その異様な執着心に惹かれたのだと思います。

 私の知る限りでは奇譚クラブの昭和29年(1954年)1月号(通刊68号,8巻1号)で「サド女の處女期 ダイアナ夫人」というタイトルの乗馬を趣味とする活発な女性の物語が初投稿で、その後、同じ人物を描いた短編が幾度か掲載されている様です。

 と、昨日の『家畜人ヤプー』に引き続き脳内垂れ流しの長ったらしい前置きに成ってしまいましたが、家畜人ヤプーより3年前に最初の物語が掲載されておりますので少なからず影響を与えた可能性がありそうです。それを踏まえて早速、掲載号をまとめております。

奇譚クラブ本誌掲載『乗杉貴代子』の掲載号一覧と目次

通刊064号 08巻01号 昭和29年(1954)01月号 P130 サド女の處女期 ダイアナ夫人
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通刊068号 08巻05号 昭和29年(1954)05月号 P104 サド女の人妻期 ダイアナ夫人
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通刊100号 11巻10号 昭和32年(1957)11月号 P064 ダイアナ夫人 未亡人期(一)
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通刊101号 11巻11号 昭和32年(1957)12月号 P072 ダイアナ夫人 未亡人期(二)
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通刊107号 12巻06号 昭和33年(1958)05月号 P160 ダイアナ夫人 障碍への道
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通刊112号 12巻11号 昭和33年(1958)09月号 P118 裸馬との対話(沼正三に宛てた裸馬騎乗体験記)
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 この様に後半は家畜人ヤプーの掲載と重なる時期に掲載されており、何らかの関係や、同一人物の関与なども有ったのでは?と勘繰ってしまいます。

--エピソード--
掲載回数6回のうち2回(29年は表紙掲載タイトルが無い為、実質1/2)という超高確率で表紙を飾る快挙を遂げている事から彼女の注目度の高さが窺える。もしくは内部関係者の関与か?
 
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