奇譚クラブには、非常に数は少ないのですが限定版特集号(特別号)というものが第1弾~第4弾までの合計4冊有ります。詳しくは奇譚クラブ一覧を参照下さい。
その中で異色に見える『縲美苑』というタイトルの第4弾の存在が確認されています。
これを公開されているくろねこさん曰く、海賊版ではないか?との事で私もその可能性は高いと思いますが・・・
仮定として、もしこれが海賊版ではなく、ちゃんとした出版物だとしたら?を考えてみます。
海賊版と言われる事に成った経緯として『別冊奇譚クラブ特集号』の存在が挙げられます。
この号は、縲美苑と内容が同じです。
そして、もう一つの特徴として、別冊であると同時に限定版でもあるという事です。
流れとしては(クリックすると拡大)
この様に、別冊と限定版が4号目で統合されたのですが、系統図の表紙デザインを見ると斜め上矢印であったなら限定版系統にはデザイン的な違和感が有り、逆に、『縲美苑』はそれまでの限定版的デザインを踏襲しています。
つまり、何が云いたいかというと、表紙デザイン的に見て限定版側の第4弾が『縲美苑』である可能性があるのではないか?という訳です。
実用面を考えますと、通販限定の限定版は表紙をカラーで飾る必要が無い訳で、当時のカラー印刷コストを考えますと印刷コスト削減の意味からも、モノクロ印刷の表紙であった方が安価に製造できるメリットが有ります。
反証としては『縲美苑』なるタイトルの広告が何処にも無い事ですが、その更に反証としては、2種類印刷したが通販に限ってはどちらを出荷しても良い様に『縲美苑』のタイトルを広告から伏せておけば在庫を掃きやすいメリットが有りそうです。
では何故『縲美苑』というタイトルを付与したのか?そこが最大の謎です。
巻号一覧:
---別冊奇譚クラブ---(雑誌コード/IBMナンバー記載なし)
第1巻第1号昭和35年(1960)10月『別冊奇譚クラブ 秋冷新星号 「告白、手記、体験」特集』
第1巻第2号昭和35年(1960)11月『別冊奇譚クラブ 十一月特選号 特異小説「淫火」「狐灯」』
第1巻第3号昭和35年(1960)12月『別冊奇譚クラブ 「マゾヒズム特集号」』
第2巻第1号昭和36年(1961)01月『別冊奇譚クラブ特別号』(限定版特別号)
---奇譚クラブ限定版特集号・特別号---(IBMナンバー2805,第4弾記載なし)
第1弾 昭和34年(1959)2月『緊縛フォトアラベスク』略号「あらべすく」
第2弾 昭和35年(1960)2月『緊縛写真と緊縛画集』 略号「緊縛」
第3弾 昭和35年(1960)?月『緊縛写真グラフ集』 略号「グラフ」
第4弾 昭和36年(1961)1月『別冊奇譚クラブ特別号』略号「別特」
ところで縲美苑とは直接関係ない話ですが、
-別冊の創刊号と最終号表紙-
創刊号では、二人が一つの王冠の上で相反する方向を向きながらも手をつないでいる絵。
最終号では、一人の男性に二人が歩み寄っている絵。
が描かれています。
これを私なりに解釈しますと、
創刊号はSMという同じ土俵(王冠の上)で本誌と別冊に分かれた(視線が逆を向いている)けど仲良く(手をつないで)やって行こうねという意味。
最終号では別冊と限定版が本誌(男性)に統合(歩み寄り)、これからは一緒に楽しみましょうという意味。
まぁ、深読みし過ぎかもしれませんが・・・
その中で異色に見える『縲美苑』というタイトルの第4弾の存在が確認されています。
これを公開されているくろねこさん曰く、海賊版ではないか?との事で私もその可能性は高いと思いますが・・・
仮定として、もしこれが海賊版ではなく、ちゃんとした出版物だとしたら?を考えてみます。
海賊版と言われる事に成った経緯として『別冊奇譚クラブ特集号』の存在が挙げられます。
この号は、縲美苑と内容が同じです。
そして、もう一つの特徴として、別冊であると同時に限定版でもあるという事です。
流れとしては(クリックすると拡大)
この様に、別冊と限定版が4号目で統合されたのですが、系統図の表紙デザインを見ると斜め上矢印であったなら限定版系統にはデザイン的な違和感が有り、逆に、『縲美苑』はそれまでの限定版的デザインを踏襲しています。
つまり、何が云いたいかというと、表紙デザイン的に見て限定版側の第4弾が『縲美苑』である可能性があるのではないか?という訳です。
実用面を考えますと、通販限定の限定版は表紙をカラーで飾る必要が無い訳で、当時のカラー印刷コストを考えますと印刷コスト削減の意味からも、モノクロ印刷の表紙であった方が安価に製造できるメリットが有ります。
反証としては『縲美苑』なるタイトルの広告が何処にも無い事ですが、その更に反証としては、2種類印刷したが通販に限ってはどちらを出荷しても良い様に『縲美苑』のタイトルを広告から伏せておけば在庫を掃きやすいメリットが有りそうです。
では何故『縲美苑』というタイトルを付与したのか?そこが最大の謎です。
巻号一覧:
---別冊奇譚クラブ---(雑誌コード/IBMナンバー記載なし)
第1巻第1号昭和35年(1960)10月『別冊奇譚クラブ 秋冷新星号 「告白、手記、体験」特集』
第1巻第2号昭和35年(1960)11月『別冊奇譚クラブ 十一月特選号 特異小説「淫火」「狐灯」』
第1巻第3号昭和35年(1960)12月『別冊奇譚クラブ 「マゾヒズム特集号」』
第2巻第1号昭和36年(1961)01月『別冊奇譚クラブ特別号』(限定版特別号)
---奇譚クラブ限定版特集号・特別号---(IBMナンバー2805,第4弾記載なし)
第1弾 昭和34年(1959)2月『緊縛フォトアラベスク』略号「あらべすく」
第2弾 昭和35年(1960)2月『緊縛写真と緊縛画集』 略号「緊縛」
第3弾 昭和35年(1960)?月『緊縛写真グラフ集』 略号「グラフ」
第4弾 昭和36年(1961)1月『別冊奇譚クラブ特別号』略号「別特」
ところで縲美苑とは直接関係ない話ですが、
-別冊の創刊号と最終号表紙-
創刊号では、二人が一つの王冠の上で相反する方向を向きながらも手をつないでいる絵。
最終号では、一人の男性に二人が歩み寄っている絵。
が描かれています。
これを私なりに解釈しますと、
創刊号はSMという同じ土俵(王冠の上)で本誌と別冊に分かれた(視線が逆を向いている)けど仲良く(手をつないで)やって行こうねという意味。
最終号では別冊と限定版が本誌(男性)に統合(歩み寄り)、これからは一緒に楽しみましょうという意味。
まぁ、深読みし過ぎかもしれませんが・・・
海賊版ではないかもしれないという考えは私も頭の隅にくすぶっていました。
とはいっても私の場合は厳密な検証など伴わない感覚的なものです。
その理由は、海賊版というには印刷の品質が良いことです。
海賊版の品質とはこんなものだと思います。
http://nawa-art.com/etc/sm_play/sm_play.htm
縲美苑の印刷は本誌とまったく同等の品質です。
本のタイトルも海賊版にしては凝りすぎているように思えます。
そんなわけで或いは奇譚クラブの編集部が何らかの理由で余剰在庫を改装してこんなものを作った、という想像です。
とはいっても私の場合は厳密な検証など伴わない感覚的なものです。
その理由は、海賊版というには印刷の品質が良いことです。
海賊版の品質とはこんなものだと思います。
http://nawa-art.com/etc/sm_play/sm_play.htm
縲美苑の印刷は本誌とまったく同等の品質です。
本のタイトルも海賊版にしては凝りすぎているように思えます。
そんなわけで或いは奇譚クラブの編集部が何らかの理由で余剰在庫を改装してこんなものを作った、という想像です。
> その理由は、海賊版というには印刷の品質が良いことです。
> 縲美苑の印刷は本誌とまったく同等の品質です。
1960年代の印刷技術から考えれば、同等の品質である事は海賊版ではない根拠として十分ではないでしょうか?
同等の品質であっても海賊版である可能性が有るとすれば、本物を印刷した印刷屋の内部犯行或いは原版が盗難にあったか?くらいしかないでしょう。もしそうならニュースになっていると思いますので販売は困難でしょうね。
その他に、印刷屋が個人的に数冊だけ印刷した私的海賊版という可能性も捨て切れませんし、社内サンプルの可能性などもゼロではないと思います。
> 縲美苑の印刷は本誌とまったく同等の品質です。
1960年代の印刷技術から考えれば、同等の品質である事は海賊版ではない根拠として十分ではないでしょうか?
同等の品質であっても海賊版である可能性が有るとすれば、本物を印刷した印刷屋の内部犯行或いは原版が盗難にあったか?くらいしかないでしょう。もしそうならニュースになっていると思いますので販売は困難でしょうね。
その他に、印刷屋が個人的に数冊だけ印刷した私的海賊版という可能性も捨て切れませんし、社内サンプルの可能性などもゼロではないと思います。
2013/06/11(火) 21:32:00 | URL | 龍(RYU) #-[ 編集 ]
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